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中央式太極拳は南京中央国術館副館長【陳冸嶺老師】により編纂された南京中央国術館正宗太極拳
を起源とする、古式総合太極拳です。
気の武術の奥義は、これ即ち 健康長寿の奥義。
今日、太極拳の医学的健康効果は多くの医学論文で実証されてます。
先ずは気を感じる事から始め、自身の免疫力、自然治癒力を高めましょう。

2015年7月14日火曜日

洗練されたプログラム


河川敷の道路を横断中のカルガモ夫婦




「ティップ○ス」が7月から新プログラムを提供したそうです。
いやいや、いろんなプログラムが出てきますね。

すごいカッコいい感じがします。
このあたりは流石です。


そ・こ・で恥ずかしげもなく便乗ですよ、便乗。(`・ω・)




●S.U.P Yoga(サップヨヨガ)
水上の不安定感とゆらぎの要素を利用し、陸上で行うヨガとはまったくことなる浮遊感を楽しみながらさまざまなヨガのポーズをとり、体幹とバランス能力を鍛えていくプログラム。レギュラーレッスンとして、フィットネスクラブに登場するのは今回が初。

水上の上、不安定感・・・というと古流空手の「三戦(サンチン)」を思い浮かべますね。
「不安定な船上での戦いに最適な構えであり立ち方である」・・・・・と有名漫画にもあり、
電車の中でこっそり「三戦立ち」を試した人も多いかと思います(笑)。


体幹はもちろんですが、股関節の捉え、足首やひざの緩み、視線etc・・・太極拳では日常茶飯事。
わざわざ水の上にいかずとも、「独立歩」でも十分過ぎるくらい初心者はグラグラですし。

人間はちょっと動くだけでも重心が上がり、身体もピョコピョコ上下し、浮遊感満載です。
太極拳では浮遊感を排除しつつ、安定しつつも柔らかい動きを獲得します。




●Twins-Tone supported by R○ebok
自分の身体と向き合い、静かにゆっくりと身体のすみずみまで“ひねる”ことで身体全体をストレッチさせながら、じんわりとコンディションを“整えていく”Re○bok社提供の新プログラム。


「自分の身体と向き合い」というのは太極拳や武術、ヨガ等の永遠のテーマ・課題・必要条件。




・・・というより、ここまで専門の会社がプログラムとして「お膳立て」しないと人間って
自分の身体と向き合えないんだと思うと少々悲しくなります。


「静かにゆっくり」も「ひねる」も太極拳の専売特許みたいなものですよ?
100年前以上に通り過ぎた通過点ですよ?
それが、ここまで専門の会社がプログラムとして「お膳(以下略







さて、その一方で。

お昼の番組などを見ていると、最新のスポクラや新感覚のフィットネスなどのプログラムよりも
インストのイケメンぶりや肉体美を紹介したりすることの方に比重が多く、
これはお釈迦さまのいうところの「色情」への煽りなのかな~、と。

とはいえ、人間から完全に切り離すことはできず、お釈迦様も「自分の良心に反する悪い色情からは"離れて置く"」
というように、分別が大切なのですね。
マスコミもこういう人間のサガにつけ込む「煽り」が巧みですから・・・・。


当教室もナイスミドルとロマンスグレーを揃えてお待ちしています(笑)。

2015年7月11日土曜日

スワイショウ  リラックスへの第一歩

太極拳の基本に「スワイショウ」というものがあります。

簡単に云うと、身体を軸にして、腕をいろんな方向に振り回すものです。
漢字では「甩手」と書きます。




ところがこれは単純に見えて奥が深いのです。
全身の血行が良くなり、内臓の働きも促進され、痩身・腰痛改善にも効果があり、
正しくやれば簡単な整体効果もあります。もちろん全身が緩みます。 

健康法、気功法、武術・・・すべてにつながっているというくらいのものです。

「甩」には振り回す、捨てる、放り投げる・・と云った意味があります。
スワイショウと云うのは無駄な力も邪気も不満も心の垢も何もかもを振り払って落としていく
「祓い(=払い)の行法」でもあります。
古神道的にいうならば、払って祓って掃って・・・「素」の自分に戻る。


なので、準備体操代わりに一番最初にやる太極拳教室や健康体操教室は多いと思います。
日ごろのストレスや凝りをパーッっと払ってスッキリして太極拳を始めます。


たいへん効果の高い養生法なのですが、「立って」やるものなので、
どうも日本人には馴染みにくいところがあるようです。
日本は習慣的にも、ストレッチやピラティスはもちろんのこと、
地に体を預けて行うヨガ、座ってやる座禅など、床に座して行う方が親しみやすいようです。

「座る」「床に着く」ことをひとつの日常からの「切り替え」に
しているんじゃないかと思うのですがどうなんでしょう?



スワイショウでよく知られているのはこの2種類です。
腕を前後に振るタイプとでんでん太鼓のように腕を回転させるタイプがあります。
「腕を振る」「上半身の脱力・リラックス」といった点はほぼ共通しているでしょう。

当教室では現在は腕を前後に振るタイプをメインで行っています。
李老師の工夫を重ねて「達磨スワイショウ」と称しておりますが、
基本的な動きは大きく変わりません。
足をそろえて腕を前後に振るだけ・・・もちろん細かい注意はありますが、基本はそうです。


お手軽で、しかも効果が高く、やり方次第では奥深いという素晴らしいものです。


ただ、ある程度の時間を掛けることが必要です。
特に初心者の間は。

もちろん、毎日やるのと時々やるのとでは大違いですし、
また10分のランニングを毎日してもどれだけ痩せれるかと云うと、
それはもう云わなくてもお分かりになるかと思います。


身体の表層部から深層部に浸透していく時間が必要です。
表層部だけが動いていたのだが、だんだんと深層の筋肉も動き始め、
内臓にも大きく作用するのに少し時間がかかります。



李老師から「達磨スワイショウ」が教えられ、なんば教室の基本鍛錬のひとつになった訳ですが、
どちらかといえば講師陣や中級者が熱心で、初心者は訳も分からずやらされている感が満載という・・・(苦笑)。

最初は肩甲骨の柔軟くらいの捉え方なのですが、教室だけでも半年も続ければ次第に
身体の感覚が増してきます。



夏をのり越えて、秋に向けて身体の準備をしてみたい。
体質を変えてみたい。
気力を補ってみたい。
気持ちを落ち着かせたい。
ドンと構えたい。


とてもゆっくり、ちょっと一味違う、
台湾系の伝統的な太極拳をしてみたい。

そんな人をお待ちしています。

定員にもまだ空きがありますので、見学・体験ご希望の方は
掲示板に書き込んでいただくか、
hasselti@jt5.so-net.ne.jp
(橋本)までお申し込みください。









2015年7月10日金曜日

笑顔と高齢者

8日午後10時20分ごろ、大阪市淀川区の阪急京都線南方駅近くの踏切から乗用車が線路内に入り、京都方面に1駅分、約1・3キロ走行した。
淀川署は9日、往来危険容疑で、運転していた愛知県安城市の無職増井弘道容疑者(73)を逮捕した。淀川署によると、電車との接触はなく、けが人はいなかった。
増井容疑者は、容疑を認めている。

 淀川署によると、南方駅近くで駐車違反の取り締まりをしていた警察官が、8日午後10時20分すぎに
「ガタガタガタ」と大きな音をたてながら線路を走る車を発見。約20分後、緊急配備を敷き警戒していた警察官が南方駅から北東に約2キロ離れた東淀川区淡路3丁目の路上で、増井容疑者の車を発見し停止させた。
増井容疑者は「道に迷って入り込んでしまいました。そのまま走ってしまいました」と話したため、事情を聴いていた。線路に接触したため車の底部が損傷し、エンジンオイルが漏れていた。

 淀川署によると、増井容疑者は「どこから線路に入って、どれくらい走ったのか覚えていない」と供述。
愛知県から大阪に来た理由も「友人に会いに来た。(友人の)住所や名前も分からない」と話しているという。

http://www.nikkansports.com/general/news/1504523.html

****************


奇跡的にけが人も出ず、一安心ですが・・・。

>「どこから線路に入って、どれくらい走ったのか覚えていない」
>愛知県から大阪に来た理由も「友人に会いに来た。(友人の)住所や名前も分からない」と話しているという。

名も知らぬ友を求めて大阪で、あてもなく夜の街を走るという・・・。

火花を散らしながら線路を疾走していたみたいで、言動とも相まって
なんだか未来から来た人っぽいですね。




・・・冗談ごとではありません。
これがもし反対車線だったらとんでもない大惨事になってたことはいうまでなく、
なにしろ2つも列車とすれ違ってたわけですし。


この手合いは巻き込み型の人災の典型と云えなくもないです。
そういう意味では高速道路逆走も高齢者ドライバーが多く、免許の返納も現実問題として考える
必要があるかもしれません。
もっとも、返納した事実を忘れてしまうという可能性もゼロではないわけで・・・・。






そういった高齢者におけるひとつの特徴として。
目線が硬くて動きが悪い。笑顔が少ない。固い表情をしている。
・・・といった兆候があります。



人間は脳の機能が落ちてしまうと、顔の表情から笑顔が消えるようです。
人間の笑顔とは、脳の正常な働きの上で発生する、神様からのギフトなのかも知れません。

顔の表情も、顎を動かし噛み砕く原始的な筋肉の上に表情を司る筋肉が覆いかぶさっている形になっています。
もっとも外側に位置しているわけです。
「外面を気にしなくなる」ということは、表情、特に笑顔の放棄といえなくもありません。


眼球自体はそれこそ脳神経の延長であり、もっとも外部に接触している部分です。
眼球を動かす筋肉も微細で微妙な働きを持っています。
眼は口ほどにものを言うというくらいですから、その働きは大きいです。
笑顔が消え固い表情になり、目線が一点を見つめたようになってしまう・・・
固いか、険しい貌(かお)になってしまうのです。

気の通っていない感じはありますね。


壊れいく自我と、顕れる本性。
自我が消え失せたところに残るものが本性ならば・・・、
それが「思いやり」「慈愛」であるかどうかは残念ながら本人次第ということになります。



ご高齢であり、ご多忙の極みではありますが、
今上天皇陛下の御顔などはまさに尊い「翁」の相です。
この世で労苦を、明るく消化した人は、生きながらに良い顔相に変化して行くそうです。


なによりも「笑顔」を心がけることが大事ですね。
ただ、一口に笑顔と云っても柔和な微笑みから自分勝手な笑み、
上品な笑いもあれば下品な笑いもある。
人を不快にさせてしまうようなものまでいろいろあります。




「笑みをたたえる」というように、
まるできれいな泉のように、慈愛を満たした結果の笑み。
無為で、自ずからこんこんと湧き出る笑み。



太極拳の練習の最中も、まさか笑顔というわけにはいきませんが、
柔らかい表情を心がけるのが吉でしょうね。


また、お互いに技をゆっくりかけて、かけられた方が思わず「笑みがこぼれて」しまう
ような技は完成度が高いのです。不思議ですね。







釈迦から見て、その笑顔があまりにも素晴らしく、
釈迦は、その摩訶迦葉(マハーカッサパ)の笑顔に、
大悟に至った者の姿、すべてを知り得る者の表情を感じ取り、
摩訶迦葉に正法眼蔵(仏法の本性)を伝えると決めた、のだろう。


決めたのではあるが、既にもう伝え終わっていた、のである。
以心伝心である。