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中央式太極拳は南京中央国術館副館長【陳冸嶺老師】により編纂された南京中央国術館正宗太極拳
を起源とする、古式総合太極拳です。
気の武術の奥義は、これ即ち 健康長寿の奥義。
今日、太極拳の医学的健康効果は多くの医学論文で実証されてます。
先ずは気を感じる事から始め、自身の免疫力、自然治癒力を高めましょう。

2015年7月10日金曜日

笑顔と高齢者

8日午後10時20分ごろ、大阪市淀川区の阪急京都線南方駅近くの踏切から乗用車が線路内に入り、京都方面に1駅分、約1・3キロ走行した。
淀川署は9日、往来危険容疑で、運転していた愛知県安城市の無職増井弘道容疑者(73)を逮捕した。淀川署によると、電車との接触はなく、けが人はいなかった。
増井容疑者は、容疑を認めている。

 淀川署によると、南方駅近くで駐車違反の取り締まりをしていた警察官が、8日午後10時20分すぎに
「ガタガタガタ」と大きな音をたてながら線路を走る車を発見。約20分後、緊急配備を敷き警戒していた警察官が南方駅から北東に約2キロ離れた東淀川区淡路3丁目の路上で、増井容疑者の車を発見し停止させた。
増井容疑者は「道に迷って入り込んでしまいました。そのまま走ってしまいました」と話したため、事情を聴いていた。線路に接触したため車の底部が損傷し、エンジンオイルが漏れていた。

 淀川署によると、増井容疑者は「どこから線路に入って、どれくらい走ったのか覚えていない」と供述。
愛知県から大阪に来た理由も「友人に会いに来た。(友人の)住所や名前も分からない」と話しているという。

http://www.nikkansports.com/general/news/1504523.html

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奇跡的にけが人も出ず、一安心ですが・・・。

>「どこから線路に入って、どれくらい走ったのか覚えていない」
>愛知県から大阪に来た理由も「友人に会いに来た。(友人の)住所や名前も分からない」と話しているという。

名も知らぬ友を求めて大阪で、あてもなく夜の街を走るという・・・。

火花を散らしながら線路を疾走していたみたいで、言動とも相まって
なんだか未来から来た人っぽいですね。




・・・冗談ごとではありません。
これがもし反対車線だったらとんでもない大惨事になってたことはいうまでなく、
なにしろ2つも列車とすれ違ってたわけですし。


この手合いは巻き込み型の人災の典型と云えなくもないです。
そういう意味では高速道路逆走も高齢者ドライバーが多く、免許の返納も現実問題として考える
必要があるかもしれません。
もっとも、返納した事実を忘れてしまうという可能性もゼロではないわけで・・・・。






そういった高齢者におけるひとつの特徴として。
目線が硬くて動きが悪い。笑顔が少ない。固い表情をしている。
・・・といった兆候があります。



人間は脳の機能が落ちてしまうと、顔の表情から笑顔が消えるようです。
人間の笑顔とは、脳の正常な働きの上で発生する、神様からのギフトなのかも知れません。

顔の表情も、顎を動かし噛み砕く原始的な筋肉の上に表情を司る筋肉が覆いかぶさっている形になっています。
もっとも外側に位置しているわけです。
「外面を気にしなくなる」ということは、表情、特に笑顔の放棄といえなくもありません。


眼球自体はそれこそ脳神経の延長であり、もっとも外部に接触している部分です。
眼球を動かす筋肉も微細で微妙な働きを持っています。
眼は口ほどにものを言うというくらいですから、その働きは大きいです。
笑顔が消え固い表情になり、目線が一点を見つめたようになってしまう・・・
固いか、険しい貌(かお)になってしまうのです。

気の通っていない感じはありますね。


壊れいく自我と、顕れる本性。
自我が消え失せたところに残るものが本性ならば・・・、
それが「思いやり」「慈愛」であるかどうかは残念ながら本人次第ということになります。



ご高齢であり、ご多忙の極みではありますが、
今上天皇陛下の御顔などはまさに尊い「翁」の相です。
この世で労苦を、明るく消化した人は、生きながらに良い顔相に変化して行くそうです。


なによりも「笑顔」を心がけることが大事ですね。
ただ、一口に笑顔と云っても柔和な微笑みから自分勝手な笑み、
上品な笑いもあれば下品な笑いもある。
人を不快にさせてしまうようなものまでいろいろあります。




「笑みをたたえる」というように、
まるできれいな泉のように、慈愛を満たした結果の笑み。
無為で、自ずからこんこんと湧き出る笑み。



太極拳の練習の最中も、まさか笑顔というわけにはいきませんが、
柔らかい表情を心がけるのが吉でしょうね。


また、お互いに技をゆっくりかけて、かけられた方が思わず「笑みがこぼれて」しまう
ような技は完成度が高いのです。不思議ですね。







釈迦から見て、その笑顔があまりにも素晴らしく、
釈迦は、その摩訶迦葉(マハーカッサパ)の笑顔に、
大悟に至った者の姿、すべてを知り得る者の表情を感じ取り、
摩訶迦葉に正法眼蔵(仏法の本性)を伝えると決めた、のだろう。


決めたのではあるが、既にもう伝え終わっていた、のである。
以心伝心である。