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中央式太極拳は南京中央国術館副館長【陳冸嶺老師】により編纂された南京中央国術館正宗太極拳
を起源とする、古式総合太極拳です。
気の武術の奥義は、これ即ち 健康長寿の奥義。
今日、太極拳の医学的健康効果は多くの医学論文で実証されてます。
先ずは気を感じる事から始め、自身の免疫力、自然治癒力を高めましょう。

2015年5月25日月曜日

八卦掌

レイアウト変更ついでに軽く動画テスト&八卦掌かんたん紹介。



中国武術「八卦掌」。李老師が日本語でいうと「はけぇしょぅ」。私はこっそり「アハトマスターデ(独逸語www)」とも呼ぶのが好きです。

女性特有のしなやかな身体の動きに適していることもあり、女性が演武をするとたいへんすばらしい武術ですね。太極拳に比べると「伸ばす」「ねじる」「歩く」といったシェイプアップには最適な動きを練習します。特に、歩くのは「走圏」と云いますが、ある意味、「功夫ウォーキング」ですね。



2015年5月24日日曜日

キックボクシング女子

すでに男性のものにあらず。美人モデルがハマるキックボクシング。




「ティアラガール」モデル中心に結成された東京ガールズキックボクシング部


ここしばらくで耳にする機会も増えました。
「ハリウッド女優もエクササイズに取り入れていた!」が宣伝文句で、ボクササイズやキックボクシングにハマる女性が増えているようですね。女性のフィットネスとして注目度が高いようです。


かなりの体力を使うので、カロリー燃焼が激しく、減量効果が高いうえ、筋肉や持久力の向上。
そしてサンドバッグ、ミットなどにパンチ・キックを入れたりする行為が爽快感をもたらしてくれます。

ダイエットにストレス解消に・・・一挙両得ですね。


身体全身引き締まり、引き締まった綺麗な手足
ムダなお肉がなくなる 
シェイプアップ
腰の痛み改善     
運動機能の改善
体力アップ      
持久力の向上
集中力アップ




ローラ、道端アンジェリカ、ダレノガレ明美などのモデル達が熱心で有名ですね。AKB48の小嶋陽菜や元メンバーの篠田麻里子もやっていたようです。他には、モデル・タレントの野形仁美が「キックボクサー」としても活動していますし、元・シンクロ選手の青木愛もキックボクシングを格闘技としてやっています。

道端アンジェリカはキックボクシングのDVDも出していますね。
モデルでプロボクサーでもある高野人母美はもともとキックボクシングをしていたそうです。



ダレノガレ明美の迫力キック(外部サイト・動画あり)
http://videotopics.yahoo.co.jp/videolist/official/news_business/pb10a79b14dd0a3c7ffc1865c90acece1


そもそもキックボクシングというのは、
******日本ボクシング協会理事の野口修がムエタイの試合ルールを参考にして考案した、日本発祥の打撃格闘技である。

Wiki「キックボクシング」より

*****
正直、強い格闘技だと思います。ベースが立ち技最強といわれる「ムエタイ」です。距離に無理なく適応できて、攻めと迎撃のカウンターを使い分けられたら太刀打ちできません。練習度によりますが対多数もある程度対応できると思います。型といいますか決められた「フォーム」があり、それを徹底的に覚えた上でのスパーリング。もちろんフィジカルも鍛えます。

キックボクシングは多くの人間が想像し、思い描く「攻防の動き」なので戸惑い無く身体に馴染むでしょう。そして自分の拳脚で殴る・蹴るという人間の本能に根差した行為の延長線上にあるだけに、反射神経と勘がマッチした時は無類の強さを発揮できると考えています。


実際、「ミット打ち」が爽快なのは間違いありませんね。当会でもミットがある時(誰かがたまに持ってくる)にやることがあります。劈拳の動きで上からの打ち降ろしだったり、いわゆるワンインチパンチっぽいことをしたり、脱力して どんなものか体験してもらう時にやります。

姉弟子も(ストレス解消で)蹴りが好きで、ハイからローまで、ミットがある時はもたせてもらってます。ハイキックが一番好き!とか云ってます。
これはたしかに「蹴りたい系女子」が増えるわけだわ・・・・!
余談ですが、今は太極拳的垂直蹴り上げにハマりつつあるようです。



えーと・・・太極拳の出る幕が無い(汗)。
太極拳は・・・・・そうですねぇ・・・・いざという時、逃げるのが上手くなる?かな?

身体の動きも心理的なものも「虚実」を重要視します。


「あっ」 Σ(゜∀゜;)ד

「え?」 ?(`д´ ))
             三三三三 \( ・ω・)ノ       
みたいな感じで、この隙にサッと逃げる。



・・・ひとまず「格闘技」と「武術」の違いということで「逃げ」させていただきます。

||・ω・)

||彡サッ


 冗談はさておいて、このようにフィットネスや格闘技、武術などの情報も集めつつ、日々のメニューや指導方法に工夫を怠っていないことを宣伝しようと書いていたらキック推しの内容になってしまいました。たしかに手足の長いモデルがキックボクシングをやっている姿は画になります。
憧れる未来の姿がそこにあるのですからね。そして、ハードなイメージとは裏腹に楽しさ・爽快さが勝るのはいうまでもありません。サンドバッグ1分連打は「たのし~」と臨めても、10分の太極拳の基本練習は「くるし~」・・・。




しかし、太極拳をひいき目で比較させてもらいますと、

・身体全身引き締まり、引き締まった綺麗な手足
 キックやジョギングに比べると、どうしても時間がかかるでしょう。
どちらかというとインナーマッスルから着手するためです。

・ムダなお肉がなくなる 
同上ですね。

・シェイプアップ
これも同上ですが、ただ、大胸筋や大腿四頭筋などを極力使わないようにするので、逆に普段使わない筋肉が目覚めてきます。 偏りのないバランスの取れたシェイプになるでしょう。



・腰の痛み改善     
地味ながらたくさんメニューがございます。


・運動機能の改善
「最小入力で最大出力」を目指すのが基礎鍛錬でございます。

・体力アップ      
これも表面化するのは遅めでしょうか。

・持久力の向上
 同上ですが、気力的なもの・生命力的なものはわりと早いうちから向上します。
 会員さんの話などによると年齢を問いません。

・集中力アップ
これはおおよその身体を動かすことに必要なので、言うまでもありません。
さらに太極拳では、ちょっと難しくいいますと禅や丹田、目付、姿勢などで「無為」の集中力を目指します。



あるいは、キックボクシング、ジョギングなどでハードなトレーニングをやりつつ、太極拳やヨガなどで心身のバランスの調整やケアを図るということもできますね。


昨今はこのように選択肢が多く、それでいて内容があまりいい加減でなく、様々なライフスタイルと志向に応じたものに手軽に取り組めるのは良い事だと思います。





2015年5月22日金曜日

小満


春過ぎて  夏来にけらし  白妙の衣干すてふ  天の香具山

持統天皇(新古今和歌集 夏歌)








暦の上ではすでに夏です。
これから秋に向けて、身体とともに「氣」の質や量を大きく引き上げて開花を目指すには、とてもよい時期です。タイトルに「小満」とありますが、21日がその日でした。二十四節気のひとつで「万物が次第に成長して、一定の大きさに達して来るころ。麦畑が緑黄色に色づき始める」とあります。




・・・麦畑ってあまり見た記憶がありません。


今日は補助教材としての身体のポイント図を配布しました。百会・会陰・丹田(気海)・ダン中・命門といった基本の箇所と名称を覚えてもらうためです。指摘する際にも用語として出てきますし、これらの箇所をある程度でも意識できれば練習の助けにもなります。


初心チームも着実にステップアップしていますし、これからが楽しみです。最初は套路についてくるだけでも大変かもしれませんが、見よう見まねでも「立ち方」と「丹田」さえしっかりしてくれば大丈夫です。やはりなんといっても足腰の充実こそが武術と気功・健康法の要です。




全員で套路の後は攬雀尾を復習し、その後、私も姉弟子と「指取り」(指をにぎってもらってやる簡単な遊び推手)をやりましたが、かなりやられてしまいました。師範の助言で多少は長持ちするようになりましたけど、まだまだです(汗)。
師範の「気のそらし」やT先生の「目力」など、今日はわいわいと遊びながら対練的な練習が多かったですね。別にできなくてもいいんです。今この体験が大事ですね。















2015年5月18日月曜日

研修会

今日は午前中に演武会などの打ち合わせで、午後からは講師の研修会でした。

李鴻儒老師が取り上げたテーマは「腎」です。
冬は腎の活動が活発になりますが、冬が終わり春を過ぎ、そして初夏になりました。
腎もすっかり弱っている頃です。




「腎」は現代医学では「腎臓」に該当します。
その 「腎」は精を蔵し、生命力の源である「原気(元気)」をもたらします。
精は生命力と成長と生殖力の根源で、この精が腎により活性化されたものが「原気」です。

「腎臓」としては、体内の水分を一定しに、血圧や浸透圧をコントロールします。また、ホルモンも分泌します。臓器としては、身体の健康状態の方向性を間接的に決定づけます。

ここが弱ってしまうと、精力が衰えたり、気力がなくなってしまったり、老けて見えたり、たいへんよろしくありません。


軽く単操(素振り)をしてから「立禅」に。特に腎や背中を中心とした型です。

先生方も姿勢が調整できたとか、首が通ったとか、いろいろ効果的だったようでみなさん興味深い感じでしたね。私も腎のあたりがソフトに通るようになった感じがあります。
締めでは丹道の「座禅」です。 自己のうちに気を求める、それだけです。


その後は各自で意見交換や質疑応答で過ごしました。


私は攬雀尾の「採」の教授法を検討させてもらいました。

他には、ひさしぶりに李老師に技の手ほどきを受けましたが以前にもまして独特の重くて弾力のある感触は流石です。文字通りの「老いて益々盛ん」ですね。



「腎」の大切さはもはや言うまでもありません。内臓疾患だけでなく、腰痛などとも関わりがあるとも云われることも多いです。T先生は今日の研修会で学んだことで結石を落としてみるとおっしゃってます。


怠りなく養生を心がけましょう。
生命というと無限大に健康でありたいと思う気持ちがあるかもしれません。
しかし、生命は「秩序」であり、健康は秩序を保った結果にすぎません。
これもまた「中庸」ですね。







たこぼうず最中


T先生のお土産です。めずらしい「蛸型」の最中で、ボリュームたっぷり。ごちそうさまでした!




2015年5月13日水曜日

〇熱中症に注意! 

<熱中症>5月も注意 急な気温上昇、体が追いつかず


5月に入り早くも熱中症とみられる救急搬送者が相次いでいる。総務省消防庁によると、5月10日までの2週間に全国で891人に上る。九州・山口でも同期間中、100人(いずれも速報値)に達した。消防庁は例年より調査開始時期を前倒ししており「初夏は急に気温が高くなり、体が暑さに追いつかない」と注意を呼びかけている


http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150513-00000053-mai-soci




***********


YAHOOニュースでも熱中症の注意を促すニュースがでてました。
台風が過ぎると、今回は急激にカラッと高気温になるパターンですね。とくに今は要注意。


気圧もググッと低くなって、また高くなってます。気温、湿度、気圧etc・・・こういう変化が
身体には大きな負担をもたらします。それだけで熱中症になってしまう可能性が
高くなってしまいます。


日頃から太極拳をしていても「大丈夫!」ということはありませんが、
より敏感に身体の異変の「兆し」を感じ取れると思います。



熱中症は「気が付く頃にはもう遅い」パターンがほとんどです。




熱中症は室内であっても、空調が利いていても対策を怠れば起こります。
そして、倒れなくてもダメージは蓄積します。
(体調がすぐれないまま、飲みに行ったり睡眠不足が重なったりで、身体が回復しきれない)




特に仕事中は忙しさに押されてしまってケアが後手に回ってしまいます。そして、そういったケアに対して理解のある人はまだまだ少ないとは思いますが、何とか隙を見つけて自分の身体をいたわってあげてください。疲労やしんどさを感じる一歩手前を心がけて、細かく、水分・ミネラル等を補給してください。喉が渇いていなくても、です。








労働安全や能率、健康リスクを考えると、こういうケアは職場環境において大事なことなんですが・・・・「健康の配慮」がサボリみたいに受け取られてしまう風潮はなかなか改まりませんね。



〇熱中症に注意! 

<熱中症>5月も注意 急な気温上昇、体が追いつかず


5月に入り早くも熱中症とみられる救急搬送者が相次いでいる。総務省消防庁によると、5月10日までの2週間に全国で891人に上る。九州・山口でも同期間中、100人(いずれも速報値)に達した。消防庁は例年より調査開始時期を前倒ししており「初夏は急に気温が高くなり、体が暑さに追いつかない」と注意を呼びかけている


http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150513-00000053-mai-soci




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YAHOOニュースでも熱中症の注意を促すニュースがでてました。
台風が過ぎると、今回は急激にカラッと高気温になるパターンですね。とくに今は要注意。


気圧もググッと低くなって、また高くなってます。気温、湿度、気圧etc・・・こういう変化が
身体には大きな負担をもたらします。それだけで熱中症になってしまう可能性が
高くなってしまいます。


日頃から太極拳をしていても「大丈夫!」ということはありませんが、
より敏感に身体の異変の「兆し」を感じ取れると思います。



熱中症は「気が付く頃にはもう遅い」パターンがほとんどです。




熱中症は室内であっても、空調が利いていても対策を怠れば起こります。
そして、倒れなくてもダメージは蓄積します。
(体調がすぐれないまま、飲みに行ったり睡眠不足が重なったりで、身体が回復しきれない)




特に仕事中は忙しさに押されてしまってケアが後手に回ってしまいます。そして、そういったケアに対して理解のある人はまだまだ少ないとは思いますが、何とか隙を見つけて自分の身体をいたわってあげてください。疲労やしんどさを感じる一歩手前を心がけて、細かく、水分・ミネラル等を補給してください。喉が渇いていなくても、です。








労働安全や能率、健康リスクを考えると、こういうケアは職場環境において大事なことなんですが・・・・「健康の配慮」がサボリみたいに受け取られてしまう風潮はなかなか改まりませんね。



2015年5月11日月曜日

太極拳と膝(ひざ) 

「膝」。
その重要性はことさらに云うまでもありません。


************
スポーツでの「ひざ」


  • 膝は体重を支える重要な部位だが、負傷するケースも多い。膝が伸びた状態で正面からの衝撃に弱く、体重が過度に重いと膝に負担がかかり障害を起こす。半月板や前十字靭帯の負傷、傷害のケースは多く、腰に次いで直立二足歩行の弊害を大きく受けている箇所である。

  • また、横に捻る動作に全く対応していない。格闘技で使用される関節技でヒールホールドというかかとをひねる技があるが、この技は膝靭帯を破壊する危険な技である。

  • その反面、曲げた状態で体重を乗せる膝蹴りは膝という鋭利な部位を有効に使えるため重くて硬く、使用頻度が高い。



  • 「膝」-Wikipediaより抜粋


    ************


    上記にもありますように、膝は「横に捻る動作に全く対応していない。」のです。初級者ばかりではありません。中級者であっても、ついつい膝から捻る動作に入ってしまいます。また、膝に体重が乗ってしまうような歩き方をしてしまっていることもあります。これらが重なると膝に大ダメージが来てしまいます。


    ウォーキングやジョギングなども健康的でたいへんよろしいのですが、膝をいたわることの重要性もよく説かれています。アスファルトの上を走るのであれば、30分ごとに休憩を取ったり、ストレッチを行う事で関節軟骨の負担を減らす事を意識する、などです。






    さて、練習中でも時折「膝が痛い」という声が上がります。
    姿勢などをチェックしたり、アドバイスしたりするのですが、外部が如何に手を尽くそうと結果的には『身体の使い方が悪い』という結論になってしまうのです。
    (外科的要因によるもの等はその限りではありません)


    仮に一から十まで姿勢や重心などを正しく物理的に調整してあげても、右を見て左を見ればもう元の「自分」に戻っています。整えてあげた形が一瞬で崩れてしまうのです。それだけ普段の身体の使い方の癖は強いのです。まるで突き放すような言い方ですが、誰も代わってあげられない「自分の身体」の運動失調は、他の誰でもない自分自身で調整しないといけないのです。骨格、筋肉といった組織から神経系、備わっている身体能力など、誰一人として同じ人はいないのですから。


    どうすれば痛くないか、動けるか、自分の身体を感じて、調整を重ねて模索していくのです。一方で、膝が痛いからと云って「膝」だけに捉われていては解決は遠くなります。足首、股関節、脇腹、肩甲骨、首、重心の位置や目線、足の裏など、たくさんの部分を見直して調整します。
    文章で書いてしまうと大変そうに見えてしまいますが、考える必要はなく、落ち着いて自分の身体を感じていけば、自ずと「道」が見えてきます・・・・・人によっては「蓄積・段階型」だったり、「閃き・気づき型」だったり、丁寧にコツコツやっていればたどり着けるでしょう。









    太極拳はいわゆる「武術」に基づく身体操作であり、そういう点においても自分の身体に負担をかけるものではありません。ただ、人間が生まれ持った動きではないので、「武術」としての基本の動き・立ち方をしっかりと習得する必要があります。
    それだったら覚えの良い若い時にやっておけば・・・・と思ったかもしれない人、そうではありません。太極拳はとりわけ「ゆっくり丁寧に」が求められるので、むしろある程度年を経た人の方が向いています。エネルギーがありあまっている若い人だと、とてもじっくりやっていられません。




    話を戻しますが、基本がしっかりできていないと、太極拳のより高度な動きができないのは当然、膝だけでなく、腰や首などを痛めてしまうこともあります。
    このあたりは「バレエ」なども同様かと思います。バレエでは、「バレエ」の動きの基本を徹底させます。どんな動きであっても基本から逸脱することはありません。どれだけ上達しても必ずバーレッスンでチェックします。




    太極拳も、実は基本鍛錬で動きをチェックしたりしています。いちばん分かってしまうのが「恐怖の脚上げ後ろペンギン歩き(通称)」ですね。






    太極拳の基本さえ身につければ、おおらかに動くこと、動けることがとても楽しくなってくると思います。ただ、どうしても型をきれいに演舞することに目が行ってしまいがちです。しかし、どんな植物も水をやったり土を手入れしてやったりしないと美しい花を咲かせたり美味しい果実を実らせないように、しっかりした土台を培うことでようやく演舞がうつくしくなっていくのです。






































    2015年5月9日土曜日

    あのときの型 このときの型

    いきなり変な話ですが、当会は講師によって教える型が若干異なる時があります。
    李老師の型も、30年前、10年前、半年前と今で異なります。


    手型、手先の角度、過渡式(形から形への動き)etc・・・。



    こう書いてしまうと「そちらの会では統一された型がないのですね?」
    ・・・と思われてしまうかもしれません。
    実際、会員さんによっては「あの先生はこういった」「この時ああいった」といったこともありますので。




    なぜそのようなことが起きるのか。
    戸惑うだけじゃないか?と思われるのも無理からぬことでしょう。



    それは型の変更ではありません。変化です。
    応用であったり、解釈であったり、変化の研究であったりの結果で、
    時に基本に立ち返ったり、時に他流派を参考にしたり、時に古の理論をひも解いてみたり・・・。
    陰陽五行に通じる李鴻儒老師の気付きや講師陣の日々の研鑽・研究の成果であります。
    そして、さまざまな可能性や応用、ヒントを教えてもらえる良い機会なのです。








    また、指導員たちやベテランがまったく戸惑うことなく素直に教えを受けているのは
    共通している「約束事」があるからです。
    約束事とは「変わらない部分」です。


    月が昇り、沈むことは変わりません。ただ、月は常に変化しております。
    三日月もあれば満月もある。そういうことです。




    約束事ですが、ひとつは、三体式の立ち方。
    ひとつは、物理的なこと(丹田から動く、身体で動く、最短で動く、無駄な動作はしないetc)を
    守っているからです。
    ひとつは、八卦掌や形意拳の基礎です。
    この約束事を身に沁みこませるために、当会では基本を重要視しています。

    余談ですが、古い会員さんだと、昔の李老師の型を覚えている方もおられて、私も比較したり参考にしたりすることがあります。




    また、段階や状況によって教え方を簡略化し、時にエッセンスのみとすることも多々あります。
    まず大まかな流れを覚えて欲しい、あるいは左右の手の動的バランスを感じて欲しい、など
    その場で何を優先するかで異なってきます。
    もちろん、これはどういう目的で云々・・・と付け加えますが。


    余談ですが、以前、高齢者が多い教室で李老師が(言葉の大変さもあるので教えるのに苦慮したのか)
    びっくりするほど一部の型を簡略化して教えてしまったこともありました。

    後にその教室に行く機会があり、理屈としては間違っていないけれどと思いながら、
    私が「それはおかしいですよ(汗)」というと「李老師から教わった云々・・・」と
    こちらも説明に大変だった思い出があります(笑)。