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中央式太極拳は南京中央国術館副館長【陳冸嶺老師】により編纂された南京中央国術館正宗太極拳
を起源とする、古式総合太極拳です。
気の武術の奥義は、これ即ち 健康長寿の奥義。
今日、太極拳の医学的健康効果は多くの医学論文で実証されてます。
先ずは気を感じる事から始め、自身の免疫力、自然治癒力を高めましょう。

2015年8月7日金曜日

「柔軟性」にこだわらないで! 

当太極拳教室では脚が高く上がることを求めていませんし、
要求もしていません。

なので、身体が硬いとか、脚が上がらないから恥ずかしいとか、
そういうことは一切ありません。

そもそも太極拳に「ハイキック」はありませんので。


180度開脚やY字バランスなどの身体が柔らかい事。脚が高く上がる事etc・・・。

脚が高く上がる。
実質的な運動能力を無視してさえも、
これらはたいへんな「ステータス」であることは間違いのない事実です。
いかに人間が「外見重視」かということを身をもって知らされます。
多くの人は「脚が高く上がる」という表面にしか目が行かないのです。
だから無理からぬことなのですが・・・・。


個人的には「柔軟信仰」とも呼ぶべきモノがあると思います。
柔らかい=運動ができる、というような小中高から大人に至るまで・・・。


さて、その実。
脚を高く上げたために、バランスを取ろうとして身体がガチガチになるのは論外です。
骨盤が傾いていたり、背中が波打っていたり・・・もちょっとどうかと。

身体が柔らかいといっても、筋肉に力が無くて伸びているだけなのか、
それともしっかりと引き戻す力が備わってのことか。
身体の軸をまとめる筋力が無いとダンスのターン等には支障をきたします。
柔らかさは必要ですが、それだけでは踊れないのです。
ダンスでは柔らかさよりも筋肉を欲する女性も多いです。


まして格闘技・武術ともなれば、威力とバランスが伴っていなければ
あまり意味はありません。

ヨガだって、そもそも身体を柔らかくすることが目的ではありません。
(現代ヨガでは柔軟性を求めすぎる弊害が出てきている)


さらに危険なのは「自己流のストレッチ」。
昔やった学校の体育や「テレビでやっていたな~」程度の浅い認識で、
たとえば膝だけを伸ばす目的でひざ裏ばっかりストレッチをすると
「スウェイバックニー」になってしまう可能性があります。

ダイレクトに痛みを感じたり、伸びている、と感じたら、その部分だけの進展や屈曲になります。
自分で痛めつけているだけの結果になることも多いのです。
※ストレッチの弊害はまた書こうかと思います。



そして、見落としの一番大きいところなのですが、
脚を上げるには体幹の筋力が要るということ。
先ほどのダンスと同様に、柔らかさではありません。

脚と云う骨と肉と血の塊・・・10キロ近いんじゃないでしょうか。
それを中心軸から遠いところに上げて、支えないといけないのですから当然です。
中高年で始めた人で、特に運動経験もない方は、
脚を高く上げようとして上手くいかない要因のひとつです。
実際、膝の上げ下げだけでもふらつくことが多々見受けられますから。



太極拳は膝を高く上げることを要求します。
膝を抱え込むようにして高く上げる。それもゆっくりと。
ゆっくり上げて、ゆっくり降ろす。

膝を上げることは攻防や歩法の基本なので、これは絶対に避けて通れません。
ストレッチなども必要なく、基本鍛錬を積み重ねていけば誰にでもできるようになります。
というより、太極拳の基本は指導しますがストレッチは指導しません。

もちろん、太極拳的な「ハイキック(蹴り上げ)」を目指すこともあり、です。
現に姉弟子はその鍛錬に勤しんでいます。


2015年7月25日土曜日

感じることと太極拳

我々は日常で「元気」という言葉をよく口にします。
太極拳あるいは「易経」に基づいて考え学べば、それは万物の源であると知ることができ、
「元気」の言葉の意味と大切さを改めて感じるでしょう。


「元気」が衰えることは、あらゆる創造性を失うことと同義です。、
元気を養うことを意識する必要があるでしょう。

「皮膚」の営み


太極拳は感覚を重要視します。
感覚は自分自身のモノで他の誰のものでもありません。

先生は、どれほど言葉や補助を尽くしても、あなたの感覚に取って代わって教えることはできないのです。
どうしても自分でやりとげなければならない壁が出てくるのです。


皮膚感覚というものがあります。

単純に分けて、皮膚一枚の「外」と「内」。
単細胞生物のように、生物としての最小単位を原初より区切って以来のものです。

外を感じ、また内を感じ・・・。
そして陸上生物としての進化の粋、内包された海。
外に限りなく宇宙にまで広がる世界、内に底が見えないほど深い内宇宙。

多くは語りませんが、ここに「太極拳」の奥深さがあります。
天を知り、地を知り、人を知る。
東洋の叡智である「易経」との繋がりも深いことが、より一層の深奥さをもたらしています。


さて、太極拳では、身体の一つの組織や器官が一つの役割を担います。
「五臓六腑」も人間の色々な感情と関わりがあります。
その中では脳ですら、一器官にしか過ぎません。


人間の体が小宇宙として在る、というのはそこまで珍しい考え方ではなく、
太極拳もまた武術・養生法としてのアプローチの一つにすぎません。

逆に、「小宇宙で在る」ようになることで、武術にもなるし養生法にもなる、
ということかもしれません。


「人間」としての自我や自己を沈静化し、本来の生命としての在るべき姿を
自身に向けて「静観」することが大事でしょう。





正しい起こりの姿が乾でもある。



「天を楽しみて命を知る 故に憂えず」(『易経』繋辞上伝)




2015年7月24日金曜日

太極拳はすべてに通じる・・・か?


エー・・・サテ。

朝起きていちばん。
身体がガキガキ。

「年、かな・・・?」

すみません。
昨日のブログでエラソーに書いておりましたが、
ご覧の通りの有様でございます。

夜更かしと筋肉痛がこたえています。
もちろん、今日が休みなのを見越しての事ですが。


夜更けでしたが、遅れて送別会に行った後、二次会で「スポッチャ」に行きました。
いろいろな遊びができる総合アミューズメント施設です。
あまりこういうノリの会合は好きではないのですが、
私は行ったことが無いのでちょっと楽しみでした。


中国で話題になった通称「ローラー皇帝」 御年70余歳
2010年の話なので、今生きてるのかな?


やってみたかったのはもちろん「インラインスケート」。
もちろん滑ったこともありません。
しかし夜更けなので人があまりいません。
コース内は貸し切り状態でゆっくり遊べました。

最初はグルグルと歩くだけでしたが、「太極拳」の重心の取り方や感じ方を駆使し、
ある程度の基本は人に教えてもらったりしまして。
なんとか滑るくらいにはなりました。
ただ、ググッと加速するのはまだちょっと怖いですね。

しかし、これはなかなか楽しいものですねぇ。
インラインスケート、買おうかな?

インラインスケートによるダンスチーム
女性がスイスイ滑っているのは優雅ですね。


いろいろゲーム、スポーツはありますがどれもゆるーい感じで楽しめるのがいいです。

「太鼓の達人」で掌にマメが出来ました。

オートテニスも挑戦。
弾き返すように打つのではなく、やさしく面で捉えるようにしてボールを返す。
なるほど。

ダーツも重心や軸を合わせる。
でも、まともに競技としてやると難しいでしょうね。

アーチェリーだけは難しかった・・・。
番え方、把持の仕方、放ち方が意外に難しい。



他の人をほったらかしてガンシューティングに夢中。

たまにある人銃一体の感覚がたまりませんね(笑)。
・・・・ライフルとはいわない。ハンドガンが欲しい。
ガスガンの扱い方・所作にも興味があるのでやってみたいところです。


ポケバイはエンジンの出力が異様に悪くて
単独ぶっちぎりでビリでした。




バブルサッカーもやりました。
http://www.round1.co.jp/service/spo-cha/bubble.html

とはいえ、最終的に中に人がすっぽりと入って落ちないようにし、
グルグルと転がされる遊びと化しましたが、日常で360度全天周回転なんて
されることがありませんので非常に面白い体験です。
逆さになるとものすごく流動的なGを感じますね。
自分の身体がまるで濡れた布団のように重い。

※イレギュラーで危険な遊び方ですので推奨はしません



もちろんいずれも遊戯の域を出るものではありませんが、
反射神経や運動神経ではない太極拳的感覚を駆使すれば(もちろん力みは無用)
けっこうあれもこれも遊べる程度にはできるものだと実感。






で、身体がビキビキになっているのは何ででしょうね・・・・?(溜息)