トップ画像

トップ画像
中央式太極拳は南京中央国術館副館長【陳冸嶺老師】により編纂された南京中央国術館正宗太極拳
を起源とする、古式総合太極拳です。
気の武術の奥義は、これ即ち 健康長寿の奥義。
今日、太極拳の医学的健康効果は多くの医学論文で実証されてます。
先ずは気を感じる事から始め、自身の免疫力、自然治癒力を高めましょう。

2015年5月22日金曜日

小満


春過ぎて  夏来にけらし  白妙の衣干すてふ  天の香具山

持統天皇(新古今和歌集 夏歌)








暦の上ではすでに夏です。
これから秋に向けて、身体とともに「氣」の質や量を大きく引き上げて開花を目指すには、とてもよい時期です。タイトルに「小満」とありますが、21日がその日でした。二十四節気のひとつで「万物が次第に成長して、一定の大きさに達して来るころ。麦畑が緑黄色に色づき始める」とあります。




・・・麦畑ってあまり見た記憶がありません。


今日は補助教材としての身体のポイント図を配布しました。百会・会陰・丹田(気海)・ダン中・命門といった基本の箇所と名称を覚えてもらうためです。指摘する際にも用語として出てきますし、これらの箇所をある程度でも意識できれば練習の助けにもなります。


初心チームも着実にステップアップしていますし、これからが楽しみです。最初は套路についてくるだけでも大変かもしれませんが、見よう見まねでも「立ち方」と「丹田」さえしっかりしてくれば大丈夫です。やはりなんといっても足腰の充実こそが武術と気功・健康法の要です。




全員で套路の後は攬雀尾を復習し、その後、私も姉弟子と「指取り」(指をにぎってもらってやる簡単な遊び推手)をやりましたが、かなりやられてしまいました。師範の助言で多少は長持ちするようになりましたけど、まだまだです(汗)。
師範の「気のそらし」やT先生の「目力」など、今日はわいわいと遊びながら対練的な練習が多かったですね。別にできなくてもいいんです。今この体験が大事ですね。















2015年5月18日月曜日

研修会

今日は午前中に演武会などの打ち合わせで、午後からは講師の研修会でした。

李鴻儒老師が取り上げたテーマは「腎」です。
冬は腎の活動が活発になりますが、冬が終わり春を過ぎ、そして初夏になりました。
腎もすっかり弱っている頃です。




「腎」は現代医学では「腎臓」に該当します。
その 「腎」は精を蔵し、生命力の源である「原気(元気)」をもたらします。
精は生命力と成長と生殖力の根源で、この精が腎により活性化されたものが「原気」です。

「腎臓」としては、体内の水分を一定しに、血圧や浸透圧をコントロールします。また、ホルモンも分泌します。臓器としては、身体の健康状態の方向性を間接的に決定づけます。

ここが弱ってしまうと、精力が衰えたり、気力がなくなってしまったり、老けて見えたり、たいへんよろしくありません。


軽く単操(素振り)をしてから「立禅」に。特に腎や背中を中心とした型です。

先生方も姿勢が調整できたとか、首が通ったとか、いろいろ効果的だったようでみなさん興味深い感じでしたね。私も腎のあたりがソフトに通るようになった感じがあります。
締めでは丹道の「座禅」です。 自己のうちに気を求める、それだけです。


その後は各自で意見交換や質疑応答で過ごしました。


私は攬雀尾の「採」の教授法を検討させてもらいました。

他には、ひさしぶりに李老師に技の手ほどきを受けましたが以前にもまして独特の重くて弾力のある感触は流石です。文字通りの「老いて益々盛ん」ですね。



「腎」の大切さはもはや言うまでもありません。内臓疾患だけでなく、腰痛などとも関わりがあるとも云われることも多いです。T先生は今日の研修会で学んだことで結石を落としてみるとおっしゃってます。


怠りなく養生を心がけましょう。
生命というと無限大に健康でありたいと思う気持ちがあるかもしれません。
しかし、生命は「秩序」であり、健康は秩序を保った結果にすぎません。
これもまた「中庸」ですね。







たこぼうず最中


T先生のお土産です。めずらしい「蛸型」の最中で、ボリュームたっぷり。ごちそうさまでした!




2015年5月13日水曜日

〇熱中症に注意! 

<熱中症>5月も注意 急な気温上昇、体が追いつかず


5月に入り早くも熱中症とみられる救急搬送者が相次いでいる。総務省消防庁によると、5月10日までの2週間に全国で891人に上る。九州・山口でも同期間中、100人(いずれも速報値)に達した。消防庁は例年より調査開始時期を前倒ししており「初夏は急に気温が高くなり、体が暑さに追いつかない」と注意を呼びかけている


http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150513-00000053-mai-soci




***********


YAHOOニュースでも熱中症の注意を促すニュースがでてました。
台風が過ぎると、今回は急激にカラッと高気温になるパターンですね。とくに今は要注意。


気圧もググッと低くなって、また高くなってます。気温、湿度、気圧etc・・・こういう変化が
身体には大きな負担をもたらします。それだけで熱中症になってしまう可能性が
高くなってしまいます。


日頃から太極拳をしていても「大丈夫!」ということはありませんが、
より敏感に身体の異変の「兆し」を感じ取れると思います。



熱中症は「気が付く頃にはもう遅い」パターンがほとんどです。




熱中症は室内であっても、空調が利いていても対策を怠れば起こります。
そして、倒れなくてもダメージは蓄積します。
(体調がすぐれないまま、飲みに行ったり睡眠不足が重なったりで、身体が回復しきれない)




特に仕事中は忙しさに押されてしまってケアが後手に回ってしまいます。そして、そういったケアに対して理解のある人はまだまだ少ないとは思いますが、何とか隙を見つけて自分の身体をいたわってあげてください。疲労やしんどさを感じる一歩手前を心がけて、細かく、水分・ミネラル等を補給してください。喉が渇いていなくても、です。








労働安全や能率、健康リスクを考えると、こういうケアは職場環境において大事なことなんですが・・・・「健康の配慮」がサボリみたいに受け取られてしまう風潮はなかなか改まりませんね。