このところ気候が乱れてますね。
「乱れる」というのもある意味人間の勝手な見方で、天候といいますか、大気などの地球の循環作用ですから
そもそも人間がどうのこうのできるレベルの話ではありません。
人間以外の野生動物は天候が荒れることを察知し、そそくさと姿を消して鳴りを潜めます。
残念ながら「今日は天候がおかしいからさっさと帰ります」なんて話が通じる人はまずいません(笑)。
いや本当に、天候が不順な時はさっさと帰っておとなしくしているのが一番です。
あるいはしっかり練習してさっと汗を流すなどしてリセット&デトックス。
暑い寒いは当たり前として、湿度、気圧とか風向きや風力などの要素は結構心身に影響を与えると思います。
心も体もバランスが崩れてしまいます。そこでは耐久力よりも調整力が大事かと。
調整力の基は何と言っても呼吸ですね。
17日からすでに「春の土用」に入っております。
土用と云うのは四季それぞれにあり、季節と季節の間の過渡期。
古い季節を殺し、新しい季節を生じる、生殺二道の大いなる「土気」の気節です。
春夏秋冬のそれぞれにあり、もっとも有名なのは「夏の土用」。
土用の最中と前後の期間は何だかんだで心身が乱れますね。自分もそうですが、周りもそうです。
自分はどうにかなっても周りがどうにもなりません。
何事につけ大人しくしておくことが吉かと思います。
さて、今週の練習では搬攔捶(はんらんすい)でした。
型の中にも何度も出てくる重要な型なので初心者の人たちも一緒にやりました。
ストレートパンチにならぬよう「拳を置くこと」を大事にしながら繰り返し繰り返しやっていきます。
もちろん左手も大事なのですがこれがなかなか難しい。教えるのも実は難しい。
中級者でもここの感覚がわからないと左手がクチャクチャになってしまうのです。
威力はともかく、意外に形を綺麗に決めるのが難しいのが搬攔捶。
師範のナイスな指導で初心者でもあっさりと形になってしまったのは驚きでした。
その傍らで、姉弟子が楽しそうに「コレでこーやったらええやんっ!」と技をかけてきます。
それを本気でやられたらこちらが死んでしまいます(苦笑)。
まだ少し時間があったのでその後は二手に分かれ、初級チームは搬攔捶をやりながらちょっとだけ形を進みました。
着実な歩みこそがうちの教室の特長です。