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中央式太極拳は南京中央国術館副館長【陳冸嶺老師】により編纂された南京中央国術館正宗太極拳
を起源とする、古式総合太極拳です。
気の武術の奥義は、これ即ち 健康長寿の奥義。
今日、太極拳の医学的健康効果は多くの医学論文で実証されてます。
先ずは気を感じる事から始め、自身の免疫力、自然治癒力を高めましょう。

2015年7月11日土曜日

スワイショウ  リラックスへの第一歩

太極拳の基本に「スワイショウ」というものがあります。

簡単に云うと、身体を軸にして、腕をいろんな方向に振り回すものです。
漢字では「甩手」と書きます。




ところがこれは単純に見えて奥が深いのです。
全身の血行が良くなり、内臓の働きも促進され、痩身・腰痛改善にも効果があり、
正しくやれば簡単な整体効果もあります。もちろん全身が緩みます。 

健康法、気功法、武術・・・すべてにつながっているというくらいのものです。

「甩」には振り回す、捨てる、放り投げる・・と云った意味があります。
スワイショウと云うのは無駄な力も邪気も不満も心の垢も何もかもを振り払って落としていく
「祓い(=払い)の行法」でもあります。
古神道的にいうならば、払って祓って掃って・・・「素」の自分に戻る。


なので、準備体操代わりに一番最初にやる太極拳教室や健康体操教室は多いと思います。
日ごろのストレスや凝りをパーッっと払ってスッキリして太極拳を始めます。


たいへん効果の高い養生法なのですが、「立って」やるものなので、
どうも日本人には馴染みにくいところがあるようです。
日本は習慣的にも、ストレッチやピラティスはもちろんのこと、
地に体を預けて行うヨガ、座ってやる座禅など、床に座して行う方が親しみやすいようです。

「座る」「床に着く」ことをひとつの日常からの「切り替え」に
しているんじゃないかと思うのですがどうなんでしょう?



スワイショウでよく知られているのはこの2種類です。
腕を前後に振るタイプとでんでん太鼓のように腕を回転させるタイプがあります。
「腕を振る」「上半身の脱力・リラックス」といった点はほぼ共通しているでしょう。

当教室では現在は腕を前後に振るタイプをメインで行っています。
李老師の工夫を重ねて「達磨スワイショウ」と称しておりますが、
基本的な動きは大きく変わりません。
足をそろえて腕を前後に振るだけ・・・もちろん細かい注意はありますが、基本はそうです。


お手軽で、しかも効果が高く、やり方次第では奥深いという素晴らしいものです。


ただ、ある程度の時間を掛けることが必要です。
特に初心者の間は。

もちろん、毎日やるのと時々やるのとでは大違いですし、
また10分のランニングを毎日してもどれだけ痩せれるかと云うと、
それはもう云わなくてもお分かりになるかと思います。


身体の表層部から深層部に浸透していく時間が必要です。
表層部だけが動いていたのだが、だんだんと深層の筋肉も動き始め、
内臓にも大きく作用するのに少し時間がかかります。



李老師から「達磨スワイショウ」が教えられ、なんば教室の基本鍛錬のひとつになった訳ですが、
どちらかといえば講師陣や中級者が熱心で、初心者は訳も分からずやらされている感が満載という・・・(苦笑)。

最初は肩甲骨の柔軟くらいの捉え方なのですが、教室だけでも半年も続ければ次第に
身体の感覚が増してきます。



夏をのり越えて、秋に向けて身体の準備をしてみたい。
体質を変えてみたい。
気力を補ってみたい。
気持ちを落ち着かせたい。
ドンと構えたい。


とてもゆっくり、ちょっと一味違う、
台湾系の伝統的な太極拳をしてみたい。

そんな人をお待ちしています。

定員にもまだ空きがありますので、見学・体験ご希望の方は
掲示板に書き込んでいただくか、
hasselti@jt5.so-net.ne.jp
(橋本)までお申し込みください。