八卦掌が日本に初めて公式にもたらしたのは王樹金老師です。台湾政府からの文化特使としての来日でした。そして、中国武術研究家の松田隆智による紹介も大きいでしょう。
3年ほど前でしたか、「一代宗師(邦題 グランドマスター)」が上映された時、ちょっとだけ話題になったような記憶もあります。
チャン・ツィイー 舞台裏
こういう服装で事もなげにやるので余計にかっこいいですね。
八卦掌は、見た目の特徴として拳ではなく掌による攻防を主として、「走圏」という独特の功夫を積むのが大きな特徴ですね。そして「八卦掌」は清代末の「董海川 (?~1882)」の創始なのですが、そのままのモノが残っておりません。既に二代目の時点でかなりバラバラになっております。
元々、他の武術を学んでいる人間が八卦掌で自分の武術を高度に高めるための要素になり、また 董海川もそうした傾向にあります。極端な話、先生によって異なるとも言えます。現在では他の武術を取り込んだ状態になり、初めから八卦掌を学ぶ事も流派によっては可能です。ただ、どんな八卦掌流派であっても基本の単換掌と走圏は、おおよその部分で共通しているところが多いですね。
八卦掌は動作に対称性を持たせることによって、それぞれの相対的意義を理解できるようにっていると思います。左と右、高いと低い、前と後ろ等々・・・。八卦掌はその対称性故に、功夫が深まると美しい動作が生まれてきます。
映画「グランドマスター」では、映像美として拳法の闘いを描いているのが特徴だと思います。八卦掌の特徴を上手く映像化していますね。ストーリーの内容や展開は「・・・??」らしいですが、映像だけでも見ておく価値はあるでしょう。
さて、肝心の八卦掌の内容ですが、一見すると舞っているような優美な印象を受けますが、その実はなかなか鋭いトゲを持ちます。優雅な掌の一閃々々が必殺の威力を持つ、やはりこういうところが魅力的なのでしょうね。女性が八卦掌をやると際立ちますね。
とにかく身体の要所を捻転しますので、呼吸法と合わせるとシェイプアップにも最適です。
とにかく身体の要所を捻転しますので、呼吸法と合わせるとシェイプアップにも最適です。
李老師の八卦掌は独特のリズム感と躍動感があり、見ていて非常に素晴らしいです。
ただ、太極拳以上に見た目の動きに「騙される」ので手先の動きになりがちです。
形意拳は呼吸やタイミングなどがシビアなので出来なければできないと明確なのですが、八卦掌は何となく雰囲気で流せてしまうコワサがあります。我ながら耳が痛いですが(苦笑)。
基本をしっかり積んだ上での習得になるのが望ましいので、当会では基本からしっかりやっていきます。会員さんの中でも頑張っておられる方もいますね。
晩年の王樹金老師になると、李老師に伺った話と映像から検討した推測では「立てば太極拳、進めば形意拳、回る姿は八卦掌」という感じで、あの体型とも相まって、もはや渾然一体と化した様子ではないかと思います。
形意拳は呼吸やタイミングなどがシビアなので出来なければできないと明確なのですが、八卦掌は何となく雰囲気で流せてしまうコワサがあります。我ながら耳が痛いですが(苦笑)。
基本をしっかり積んだ上での習得になるのが望ましいので、当会では基本からしっかりやっていきます。会員さんの中でも頑張っておられる方もいますね。
晩年の王樹金老師になると、李老師に伺った話と映像から検討した推測では「立てば太極拳、進めば形意拳、回る姿は八卦掌」という感じで、あの体型とも相まって、もはや渾然一体と化した様子ではないかと思います。
そういう意味でも太極拳を中心に弊習していく方針となっております。
時に形意拳、時に八卦掌を学び、研究し、また太極拳に戻っていく・・・そんな流れです。
私も昔は形意拳や武器だけでいいじゃないかと思ってましたが、そうではないと感じております。
A先生もT先生もK姐先生も「使っていて便利だな~」というのが共通した感想ですね。
時に形意拳、時に八卦掌を学び、研究し、また太極拳に戻っていく・・・そんな流れです。
私も昔は形意拳や武器だけでいいじゃないかと思ってましたが、そうではないと感じております。
A先生もT先生もK姐先生も「使っていて便利だな~」というのが共通した感想ですね。